リップル社とXRPの違いとは?混同しやすい2つの関係を整理

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リップル社とXRPの違いとは?混同しやすい2つの関係を整理

 

22歳 男性

リップルとXRPって同じじゃないの?違いとかあるのかなぁ?

こんな疑問を解決します。

記事の内容

  • リップル社(Ripple Labs)とXRPの基礎
  • リップルとXRPの違いについて
  • まとめ
きちぞう

2017年から暗号資産投資歴8年になる現役リップラーの僕が、よく間違われやすいリップルとXRPの違いについてわかりやすく解説します。

リップル社(RippleLabs)とは?

企業概要と歴史

リップル社は、お金のやりとりを「速く・安く・簡単に」するための技術を作っている会社です。

昔から、お金を外国に送るには時間がかかりました。たとえば、日本からアメリカにお金を送ると、3日〜5日くらいかかることもあり、しかも手数料が高いです。

リップル社は、こうした問題を解決するために、「XRP(エックスアールピー)」というデジタル通貨を使って、数秒で国際送金できる技術を作りました。

方法 送金時間 手数料
銀行の国際送金 数日 高い(数千円)
リップル社の技術 数秒 安い(数十円)

リップル社のやっていることを「乗り物」に例えてみましょう。昔の銀行送金が電車だとすれば、リップル社の送金は新幹線です。

つまり、リップル社は「世界中のお金のやりとりを、スマホでメッセージを送るように簡単にしたい!」という夢を持っている会社なんです。

この考え方がわかると、XRPという通貨がただの投資対象ではなく、未来のお金の仕組みを支える大事なピースだということに気づくことができるはず。

続いて、リップル社の歴史ですが「どうやって世界の送金ルールを変えようとしたか」というストーリーについてお話しします。

リップル社は、2012年にアメリカで誕生しました。

当時は、「ビットコイン」が話題になっていましたが、リップル社は送金の速さと安定性を武器に世界中にアピールしました。

その後、たくさんの銀行や企業がリップルの技術に注目し、日本ではSBIホールディングスと提携して、アジアにも進出しています。

出来事
2012年 リップル社(Ripple Labs)設立
2013年 XRPを使った送金システムを公開
2016年 日本のSBIと合弁会社を設立
2020〜 米SECとの裁判が話題に(現在は和解に向けて進展)

リップル社の歴史は、新しい交通ルールを作る会社のようなものです。

  1. 今までは、古い道しかなかった(銀行の送金システム)
  2. リップル社は、新しく速いハイウェイを作った(XRPを使った送金技術)
  3. 最初は反対もあったけど、今では多くの車(企業や銀行)が使い始めている

 

きちぞう

XRPに投資するだけじゃなく、その背景にある物語を知ると、もっとワクワクして、未来に期待が持てるようになるはず。

提供する決済ネットワーク(RippleNet)の概要

RippleNet(リップルネット)は、世界中のお金のやりとりを速く・安く・安全にするネットワークです。

RippleNetの特徴

✅ 送金スピードが爆速(数秒〜数分)

✅ 手数料がとても安い

✅ 24時間365日いつでも使える

✅ 世界中の銀行とつながっている

今までの国際送金(外国にお金を送ること)は、時間がかかって手数料も高かった。でもRippleNetは、それをたった数秒・数十円でできるようにするしくみなんです。

アメリカ、日本、イギリスなど世界55カ国以上の300以上の金融機関(※Ripple社発表)がRippleNetを使っています。

きちぞう

RippleNetは、世界中のお金のやりとりを「LINEみたいに速く、しかも安く」する技術なんです。

XRPとは?

暗号資産としての基本情報(発行上限・時価総額など)  

XRPは、「数が決まっていて増えない」「すばやく送金できる」「電気もあまり使わない」という特別な特徴を持った暗号資産です。

他の有名な暗号資産と比べてみると、XRPには以下のような特徴があります。

▶ XRPの基本情報(2024年時点)

項目 XRP BTC ETH
発行上限 1,000億枚(固定) 2,100万枚(固定) 上限なし(増え続ける)
発行方法 最初から全て発行済み マイニングで少しずつ増える 一部が発行
管理者 Ripple社が保有管理 誰も管理してない(分散型) 開発者チーム
送金スピード 3〜5秒で送金完了 数十分〜1時間 数分
手数料 数円レベル(超安い) 数百〜数千円 状況により変動
 XRPの特徴

✅ 発行上限:1,000億枚(それ以上は絶対に増えない)

✅ 送金スピード:約3〜5秒で完了

✅ 手数料がとても安い(数円レベル)

✅ Ripple社がルールを守りながら管理している

✅ エネルギー効率がよくて環境にもやさしい

きちぞう

XRPは、「決まった数しかない」「使いやすい」「安心して送れる」暗号資産です。

ビットコインやイーサリアムとは違う“ルールと目的”で作られているからこそ、これからの実用的な使い道に期待されている通貨なんです。

XRP Ledger(分散台帳技術)の特徴と仕組み  

XRP Ledger(エックスアールピー・レジャー)とは、「とても速くて、安くて、地球にもやさしい送金システム」のことです。

XRP Ledgerがすごい理由は、次の3つです。

特徴 内容 補足・根拠
速い たった3〜5秒で送金が終わる Bitcoinは10分以上かかる
安い 手数料が1円以下で送れることもある ETHは数百円かかる
エコ 電気をほとんど使わない UNL方式、マイニング不要
XRP Ledgerの特徴
  • Ripple社の公式データ(2024年)によると、XRP Ledgerは「1秒間に1500件以上の取引」を処理できます。
  • 米エネルギー省の報告では、ビットコインの年間電力使用量は国ひとつ分とも言われています(例:アルゼンチン)。
    一方、XRP Ledgerはその1万分の1以下の消費電力とも推定されています。
きちぞう

ビットコインが「トロくて電気をいっぱい使うゾウさんの配達」だとしたらXRP Ledgerは「シュッと走るエコな電動バイク便」みたいなものです。目的地に早く着いて、料金も安くて、しかも空気も汚さないなんて…すごすぎですね。

Ripple(会社)とXRP(通貨)の違い

企業と資産の役割・性質の違い

RippleとXRPは、名前は似ているけど「まったく別のもの」です。

名前 正体 何をしている
Ripple アメリカの会社 銀行や送金の仕組みを便利にするサービスをつくっている。
XRP デジタル通貨 リップルの仕組みの中でお金を送る為に使われる。

 

Ripple社とXRP
  • Ripple社は2012年設立のアメリカ企業で、銀行間送金ネットワーク「RippleNet」を提供(公式サイトより)。
  • XRPはRippleが最初に作ったけど、今はRippleだけのものではなく、だれでも使える「オープンな資産」(XRP Ledger公式より)。
  • Ripple社がXRP全体の中で持っている割合は2024年時点で約50%未満(Ripple社の透明性レポートより)で、完全な管理者ではないとされています。
きちぞう

RippleとXRPは、「作った人と、使われる道具」のような関係です。

名前は似てるけど、役割はぜんぜん違うことがわかりましたね。

公的見解:「違い」についての公式声明  

Ripple社は、公式に何度も「XRPはRippleが発行したものではなく、分散型で誰でも使えるもの」だと説明しています。

項目 内容
Ripple社の公式見解 「RippleはXRP Ledgerを管理しておらず、XRPはオープンで誰でも使える資産である」出典:Ripple公式ブログ、裁判資料
アメリカSECとの裁判結果(2023) 個人投資家向け販売においてXRPは証券ではないという判決
XRP Ledgerの構造 誰でも使えるオープンなネットワークであり、Ripple社はコントロールしていない

このように、公式にも法的にも「Ripple ≠ XRP」とはっきり示されています。

きちぞう

たとえるならば、Rippleは「ゲームを作った会社」でXRPはそのゲームの中で使える「コイン」。

ゲーム会社はコインの仕組みを作ったけど、コインはゲームの中で誰でも使える。

そして、コインの価値は、ゲームをする人が多いほど高くなる。

でも、そのコインを誰がどう使うかを、ゲーム会社が全部決めてるわけじゃないよね。

日本での呼称混同と社側の表記要請

日本では、「Rippleを買った」とか「リップルが値上がりした」といった表現がよく使われていますが、これは正しくは“XRP”のことを指しています。

 公式な根拠
  • Ripple社は**「Rippleは会社名、XRPは通貨名です」と公式に発表**しています(※Ripple社の広報資料や日本の取引所への表記修正依頼など)。
  • 2018年にはRipple社が、日本の仮想通貨取引所に対し「XRPと正しく表記してほしい」と要請していたことも報道されました(出典:CoinPostなど)。

つまり、「リップル」とだけ言ってしまうと、会社のことなのか通貨のことなのか、まちがって伝わってしまうんです。

きちぞう

たとえるなら、「任天堂が値上がりした!」と言っていたらどう思いますか?
本当は「任天堂のゲームソフト(たとえばスプラトゥーン)が人気で高く売れてる」かもしれませんよね?

この場合、「会社」と「商品」がごっちゃになっている状態です。

RippleとXRPも、それと同じ。

**会社(Ripple)と通貨(XRP)**は、ちゃんと分けて考えたほうが正しく伝わります。

技術的な違いと関係性

リップルネット(RippleNet)とXRP Ledgerの連携

Ripple社は公式にこう発表しています。

項目 内容
RippleNetとは? 銀行や送金業者が安全かつ高速にお金を送る為のネットワーク(企業向け)のこと
XRP Ledgerとは? 世界中の誰でも使える分散型の台帳(お金の記録帳)とその技術のこと
関係性は? RippleNetは必要な時だけXRP Ledgerを使用できる(XRPの使用は必須では無い)
出典 Ripple公式ブログ、RippleNet and XRP Ledger: Clarifying the Relationship2020

このように、RippleNetの中ではXRPを使う場合もあるけど、いつも使うわけではないというのが、Ripple社の正式な立場です。

きちぞう

RippleNetとXRP Ledgerはべつのもの。でも、XRPを使えば、もっとスピーディーに送金できるオプションがある。それが、Ripple社の公式な説明です。

承認アルゴリズム/Proof of Consensus(RPCA)  

RPCA(Proof of Consensus)は、みんなで話し合って取引を決める「やさしくて速い仕組み」のことです。

ビットコインやイーサリアムなどと違い、XRP Ledgerはマイニング(大量の電気を使う作業)をしません。その代わりに使われているのが、「RPCA」という方法です。

RPCAの特徴 内容
とにかく速い 取引の承認にかかる時間は約3〜5秒
電気をほとんど使わない マイニングがないから環境に優しい
信頼できるノード同士で合意 UNLという信頼できるメンバーのリストが取引をチェックし合う仕組み
出典 Ripple社公式ブログ、The Consensus Process on the XRP Ledgerなど

RPCAでは、特定の信頼されたメンバーたち(ノード)が、毎回「この取引でいいよね?」と確認し合い、80%以上が「OK」と言えば成立します。このやり方は、速くて、ムダな電気も使わず、とてもスマートです。

きちぞう

たとえるなら、ビットコインの仕組みは、「誰が一番先に答えを出せるか競争するテスト」みたいなもの(時間がかかるし、体力も必要)。

でもRPCAは、「クラスのみんなで手を挙げて、多数決で決める方法」に似ています。競争じゃなくて、協力で決める方法なんだね!

XRPのユースケース:ブリッジ通貨などの役割

XRPは、いろいろな通貨を「つなぐための橋(ブリッジ)」として使われる、とても便利な通貨です。

ふつう、外国にお金を送るときには、手数料が高くて時間もかかります。それは、通貨と通貨の間に「直接のつながり」がないことが多いからです。でも、XRPを「中継役(ブリッジ通貨)」にすると、こんなメリットがあります

特徴 説明
通貨の橋渡し 例えば日本円→XRP→メキシコペソと送ることで通貨同士を繋げることができます
手数料が安い 銀行を通すよりもコストが大幅に下がる(数円〜数十円の手数料)
とても速い 数秒〜数十秒で送金完了(Bitcoinなどよりも圧倒的に速い)
出典 Ripple社公式サイト、ODL紹介ページ

Ripple社は公式に「XRPは国際送金をすばやく安くするブリッジ通貨として作られた」と何度も説明しています。

きちぞう

たとえるなら、あなたが日本にいて、アメリカの友達におこづかいを送りたいとします。

でも、日本円とアメリカドルは“直接つながっていない橋”だとしたら、ぐるっと遠回りして渡さなきゃいけません。そこで登場するのがXRPという“ジャンプ台”のような橋!日本円 → XRP → アメリカドル。このようにジャンプすれば、早くて安くてスムーズにお金が届くんです。

まとめ

リップル社とXRPは、名前が似ているため混同されがちですが、実は明確な違いがあります。

リップル社(Ripple社)はアメリカに本社を置くフィンテック企業で、国際送金をより早く、安く、そして安全に行うためのシステム「RippleNet」を提供しています。

一方、XRPはそのネットワーク上で使われる暗号資産(仮想通貨)で、ブリッジ通貨(中継役)としての役割を果たします。

つまり、「リップル社=企業」、「XRP=通貨」と考えると理解しやすいでしょう。

この関係性を正しく理解しておくことは、XRPへの投資判断だけでなく、仮想通貨全体への見通しを持つ上でも大きな意味があります。特にリップル社の動向や規制に関するニュースは、XRPの価格に大きく影響するため、切り分けて捉える力が必要です。

混乱しやすい情報社会だからこそ、暗号資産に対する学びを深め、自信を持って投資していきましょう。

これでおしまいです。

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